超高速土曜日

朝9:00、高校生1年生の化学を皮切りに、夜10:00、高校3年生のセンター数ⅡBまで、「一寸の光陰軽んずべからず」と、疾走した。

というのは嘘で、合間には、逸脱、迷走もあって、、塾には無関係な映画の話。

ランチタイム、「大奥」第5巻(よしながふみ)をまたまた読み返しながら、感傷(何かとても懐かしい感傷、ずーっと昔、自分が感傷的になっていることを自覚すらできていなかった頃に味わっていたような感傷)に耽った。
そのあと、サトウのパックごはんを食べながら、実写化の難しさを考えていた。下手をすればキワモノ的なポルノ映画になるだろう、しかし、うまくいけば、日本人の歴史観を根底からゆさぶるジェンダーフリーの政治映画にもなりうる、描き方ひとつで、極上の痛切な純愛青春映画にもなりうる。とにかく、どう扱われ、どう出来上がり、どう評価されるか、この社会のありようを知るよい尺度になるーとか、なんとか。
そして、夕方、授業の合間に、ネットで「宇宙戦艦ヤマト」が実写化される記事を読んだ。ちょっとばかり驚き、おおいにいぶかしんだ。
「今さらなんで?」
35年前、異常な熱意で毎週観た。その記憶は鮮明だ。劇場版とか続編には縁がなかったけれど、主題歌だってちゃんと歌える(人前では歌わないけれど)。でも、今さら実写化する理由を思いつけない。ヒットするとは思えない。なぜなら、すごく「古い物語」で、新しい魅力を付け加えることはできそうにないように思われるから。
まぁ、作りたい人には作りたい理由があるのだろう。
こちらも、その推移が、この社会を知るひとつの指標になりそうな気がする。

明日も午前9:00から離陸、無事着陸するまで何がおきるやら。