穏やかな陽射しにほっと一息の一日だった。
ここ数日、懇談で明らかになったさまざまな問題の対処に追われる一方で、英検の二次試験対策も始まり、あたふたとしていた。
二日前のこと、家に帰れば帰ったで、娘から返却されたばかりのZ会の数学の添削をみせられ、
娘 「これだけ書いて部分点が2点しかないのは納得いかない」
村上「間違った方向に暴走してるんだから仕方ないじゃない」
娘 「無駄な置き換えをしただけで方針はあっている！」
村上「それは強弁だ。ここで因数分解をしなかったことに敗因がある」
娘 「そんな、それじゃぁたんなる整数問題だ、10分で解ける。微分じゃない」
村上「そうさ、これを微分の問題だと決めつけた発想がまずいんだ」
娘 「そんな問題は過去問になかった」
村上「それは論理のすりかえだ。出題者の意図を読み損ねたことを認めなきゃ」
乱暴に要約すると以上のような展開が延々と続いた。
やっと納得した娘が矛を収めたときは午前二時。
親としては、くやしがる娘に同情する気持ちもあったけれど、塾屋としては、娘が受験生としてまっとうな体験を積み重ねていることを喜んだ。とは言っても、じっくり喜ぶ暇もなく、妻と娘がリビングを去ったあと、たちまち深い眠りに落ちた。
ここ数日、いつものように、めったにないことが必ず連続して発生し、村上の塾屋としての、そして、父親としての力量が厳しく試され続け、これまたいつものように、右往左往し続けた。
本日、入塾問い合わせをしてくださった方、授業中でちゃんとした説明ができなくてすみません。お越しいただければ、入塾案内をお渡ししてきちんとご説明申し上げます。簡略かつぞんざいな対応ですみませんでした。
新年度の案内は、1月10日に発行予定です。
