高3Y君の出撃

日も暮れたころ、Y君が、2008年、2009年の過去問の添削を取りに来た。8割解答、要約も下線部訳も英作文も見事なできばえであった。「合格」のマーキング。
明日、東京へ出発するという。目指すは東大理科一類。ここ半年、駿台実践でも河合即応オープンでも、A判定を連発してきた彼に死角はない。だから、受験するのは東大だけ。一般には傲岸不遜の謗りを免れないかもしれないが、小学校5年からご縁があった村上にはきわめて自然な選択であるように思える。ただ、それをきちんと語ると延々と長い話になるだろう。乱暴にまとめれば、それだけの実力の持ち主であることは、この8年間さまざまなケースで証明され続けてきた、ということになる。
そんな彼が去り際に、「鉛筆を1本もらっていかないと」と、にこりと笑う。そう、LEC生が入試前日にもらえるあの You're The Finest. の青いLEC鉛筆。
村上の差し出すケースから、1本軽くつまんで颯爽と彼は出撃した。
少年よ、大志を抱け!