土曜の午後は密林戦

きょうの小4・小5の授業は視界不良、高温多湿、鉈で薙ぎ払いながらジャングルを掻き分け、進路をこじ開けている気分だった。いや、田植えの前には、田おこしが必要で、土を作らないと豊作はのぞめない。今やっていることは、そんな土壌作りのようなものか。
「記憶で解くな、考えろ」
「思いつきや、あてずっぽうを言うな」
「急ぐな、丁寧にやれ」
「人に頼るな、自分で考えろ」
「必ず式をたてろ、説明できるようにしろ」
「合格するまで何度でも練習しろ」
「間違いを直しをきちんとノートにやれ」
「ノートをみろ、参考にしろ、必要なことはすべて書いてある」
同じセリフを壊れた蓄音機のように繰り返す。
「背骨を伸ばせ、左手でしっかり体をささえろ」
「消しゴムを使うな、間違ったらばってんをつけて次へ進め」
「つめて書くな、余白たっぷりにつかっていけ」
「言われたとおりやれ、我流でやるな」
毎年、毎年、同じことしか言っていない。もう少しましな発言ができるはずだろうに、どうしてこうも同じことの繰り返しになってしまうのか。うぅぅむ。塾屋の愚かさ暴露、というべきか。
迫り来る漢字検定試験と、5月学力試験を前にして、塾屋がヒートアップしているためか、
漢字で居残り、算数で居残り、小4が居残り、小5が居残り、あの子も居残り、この子も居残り、・・・もう、居残りブギでも作ってくれ、と、半ば自嘲気味に思う。
あともう少しで軌道にのれば、居残り常習者は消え、居残りする人は激減する。甘えちゃダメだ。できない言い訳を考える前に、できるようにするための工夫を考えよう、やってみよう。
考えたら、とにかくやってみなはれ。