やれやれ

岡田ジャパンがチームとして一致団結、一丸となって戦っているのに対して、民主党の見苦しいこと。
連立与党で参議院過半数に達しなかった場合を仮定して、枝野幹事長が安易な連立組み換え論を口にした。当然与党間で不協和音が生じた。洞察力のないことである。また、小沢氏が公然と菅首相の増税路線を批判して、内部対立をあらわにした。きょうのニュースを見るかぎり、小沢氏の行動は分派行動であり、露骨な分裂選挙活動になっている。9月の党首選で、はっきりと復権を賭けて、現執行部と正面対決する腹をくくったようだ。
これで民主党が参議院選挙に勝てるわけがない。菅民主党執行部は颯爽と登場し、支持率をV字回復したことで、驕りが出たようだ。あと13日間で態勢をたてなおすことはよほどのことがない限り無理だ。
選挙結果によって、参議院で与党は過半数を割り込み、「ねじれ国会」になるであろう。あらゆる法案審議が停滞し、国会は機能喪失状態に陥るか、民主党の数を頼みにした暴力的な国会運営が行われるか、小沢氏が脱党し政界再編を招くか、菅氏が政権を投げ出すか、ろくでもないことになるにちがいない。
いずれにせよ、自民党政権末期の状態と酷似することになる。
歴史はかくて二度くりかえし、二度目は茶番としていっそう悲惨かつ滑稽な状況が生じるであろう。

民主党よ、どこへ行く。