役者はそろった。時が来た。

 民主党の代表選挙に小沢氏が出馬する。
 菅総理大臣と正面対決するすっきりした構図ができあがった。今回の民主党の代表選挙が、「反小沢」もしくは「脱小沢」の民主党を作るきっかけになるなら、日本の民主政治にとってプラスになると考えている。民主党の反小沢勢力が一致団結、小沢一郎氏の政治生命を絶つことができれば大金星である。それが日本の民主主義にとって民主党の果たすことのできる最大の貢献であろう。(難しいことではあるだろう、最悪の場合、泥沼の政界再編に突入して民主党は四分五裂に陥るかもしれない。しかしそのリスクを冒しても、ここで一戦しなければ民主党の存在意義そのものが揺らぐ。鳩山氏が昨日の菅支持発言を翻し、小沢支持を明言したのは政治的自殺行為に他ならない。彼特有のブレだとしても、本当に’懲りない人’である)
 とにかく、ねじれ国会、驚異的な円高、とまらぬ株安、政治に緊急の打開策が複数求められているからと言って、「剛腕」で鳴る政治力の持ち主を崇め奉っていては、いつまでたっても日本の政治はよくならない。大儀を掲げ衆議を尽くし、現実的にとりうるよりましな選択を果断に実行する国民の代表者を、日本国民は育てる義務がある。
 「剛腕」だろうが「実力者」だろうが、国民不在の政争を勝手に行い、私服を肥やして子分を養い、この国の政治を壟断するのは勘弁してもらいたい。小沢一郎氏が今までやってきたことは、簡単に言えばたったそれだけだった。悪しき自民党の田中角栄直系極悪分子が権力の周辺にいる限り、この国の政治はおそらくいつまでたっても、長老支配と掟に縛られたムラ政治を脱却することはできないだろう。
 民主党が国民を代表する政党として承認されるかどうかは、代表選挙の結果で決まる。同床異夢か、大同団結か、はたまた付和雷同か、ぶざまな成り行きしか想定できないが、「反小沢」派が勝利できるように祈りたい。まちがっても無意味な仲介で談合し、調整・辞退など、安易な融和に陥らないように祈りたい。それこそ最悪の選択であって、無原則な妥協は将来にもっと大きな禍根を残す。
 採るべき道は公明正大な二者択一の真剣勝負、TVショウ並の下品さを伴う劇場型選挙になってもよいから、華々しく一点の曇りもない勝負をやるべきだ。そして代表選挙に負けたら、「反小沢派」は堂々と党を割ればよい。支持できない党首のもとで姑息に政権を維持するべきではない。新党を作り、解散・総選挙、政界再編を志すべきだ。国民は筋の通った行動をかならず高く評価するであろう。
 小沢一郎氏とそのエピゴーネンを日本の政界から駆逐する千載一遇のチャンスが到来した、と村上は考える、
 と、つぶやくにはちょっと長すぎる内容になったので、ブログにだらだら書いてしまいました。でもどうするんでしょうね、この円高。