永遠の嘘をついてくれ

昨日もまた、ボーンヘッドを連発した。

娘に頼まれて、三冊の書籍と数点の生活用品を福山郵便局からアメリカに郵送した。塾で始業してまもなく、家で控えをあらためた妻が、娘の住所を村上が誤記していることに気づいて電話してくれた。曰く「きっと間違っているにちがいないわ、あら、やっぱり」だったそうな。
郵便局に電話して、宛名の書き換えを依頼したら快諾してくださった。(福山郵便局様、あらためて御礼申し上げます)

娘の住所を手帳に赤のサインペンでデカデカと書き記し、よしこれで大丈夫だ、次からはしくじらないぜ、コンニャロウ、と思って、胸ポケットにサインペンをさした。キャップをするのを忘れていた。
しばらくして、違和感を感じて胸をみた、おおおおおお、真っ赤な直径10センチはある大きな赤い染み!
「先生、それ何?」、昨夜いったい何回生徒から尋ねられたか。はぁ。
その場しのぎに
「撃たれたんだ」「じゃぁ、もう一発、バーン」「ううう、苦しい」とか、
指で四角に囲んで、「頑張れ日本!」とか、
両手で隠して、「見ちゃダメ」とか、、、、、
不毛極まりないリアクションを演じた。

11月上旬にこれだけ、思考力が低下し、不注意なミスを量産することは珍しい。1月、2月なら珍しくもないって話もあるけれど、、、

帰宅し、赤い染みのついたカッターを見て、妻が笑いながら、しかし視線は冷たく言う、「私の忍耐を試してるの?」
いや、別に、そんなだいそれた試みをするつもりはさらさらない。ドジと間抜けを自然現象のように受け入れている村上の軽さが理解できないのはわかる。何をしでかしても、なんとかなる、と思わなければやってこれなかった履歴を今更説明しても仕方ない。

「すみません。許してください。もうしません。ごめんなさい」 と言うしかない。

必然的に「嘘つき」ということになる。
「もう二度としない」と言いつつ、何度、同じ失敗を繰り返して来ただろう。「今度こそは、絶対大丈夫」と思いつつ、何度大失敗をしてきただろう。
永遠の「嘘つき」ということか。

吉田拓郎と中島みゆきなら「愛ゆえのことだった、と言ってくれ」と言ってもサマになる。村上に関して問題外。どこまでいってもたんなる「嘘つき野郎」にすぎない。ああ。

娘にツイッターで「親は私の住所も知らない」と愚痴られ、とどめを刺された一夜であった。