英検 その後

昨日、英検二次試験の結果がWEBで判明。報告です。

■2級 2名合格・3名不合格
 2名合格の内訳は、高3生と中3生。
高3生は、実力十分で死角のない状態で受験した。ただ、、二次試験日当日が学校の模擬試験と重なり、指定時刻に間に合わないことが唯一の懸念材料だった。英語検定協会に電話したところ、当日の試験会場の判断次第、遅延時間が許容範囲内に収まるかどうか、ということだった。事前の机上計算では、おそらく45分から60分の遅れ、182号線の混み具合次第という不確かなものだった。東広島から東福山まで電車、さらに盈進まで車で移動した行程は、さぞ心理的負荷の大きいものだったろうと思う。タフな精神性がきちんと証明された、と喜びたい。中3生の合格者は、熱心にリハーサルをした。冷静沈着、わかる範囲内で丁寧に自分の意見を表現できる芯の強さが武器だった。1対1の口頭試問をすると、授業では気づけないその子の良さがわかることがあるけれど、今回は、今までにない新鮮な感動があった。合格を確信していた。本人は、そんな気分じゃなかったろうけれど。不合格になってしまった3名は、村上の指導不足の結果。もっともっと反復して、ひとつひとつの設問について、詳細に演習を重ねる必要があった。申し訳なく思う。

■準2級 7名全員合格(高1・1名、中3・4名、中2・2名)
 高1の子は英語が数学ほど得意ではない男子だった。周囲(友人たち)から、驚きとやっかみを受けつつ見事に突破、立派であった。受験を経てひとつ度胸をつけ、成長したと思う。中3生で、今回が2次試験のリベンジマッチだった少年(中高一貫)は余裕の合格だった。もう一人の中高一貫生も、いきなり飛び入り状態でチャレンジしたにも関わらず、実力十分で、あっさり一発合格した。地力のある子たちだ。他2名は、公立中の生徒、2次試験一発合格は気合の賜物ね、1次で苦杯をなめていたのが嘘のよう。高校入試に向けて良い体験になった。中2の2名は、ひとりは中高一貫生男子、ただし、学校の英語はからっきしダメ。テキストの本文を暗記するというような地味な作業が苦手、国語も弱い。ただし、数学は得意という典型的な理系男子。英語もその気になればできるのにねぇ、本人の自覚をどうひきだすか、ここ1年あまりの村上の課題だけど、そのうち、何とかなるでしょ。単語を覚えるのは上手だから。もうひとりの女の子は、公立中の子。中1の3回の英検で、5級→4級→3級と素直にステップアップし、中2の1回目で準2級まで来た。典型的理系男子が飛び級して中3の文法事項をほぼ終了しているのに対して、この子は中2のクラスで、中2の文法事項をやっているところだ。普通なら合格はまず無理。しかし、単語テストはほぼパーフェクトにきているので、語彙だけなら準2級レベルをカバーしている。音感もよい。その二点が勝因だったように思う。また、1年かけて文法事項を体系的に学び、リスニング能力を磨けば、来年、中3の1学期に2級を突破できるだろう。そうなれば、LEC初の公立中在籍者で、英検2級ホールダーの誕生となる。いや、実は、秘かに、この2学期に現中3の生徒から第1号を生み出すプロジェクト(秘匿名称、オペレーション”副部長”)があるのだけれど。

■3級 5名全員合格
中高一貫の子がひとり、他は公立中の子が4名。中高一貫の子は、前回合格してよかった子、集中力を欠いていただけで実力はあった。まぁ、集中力をどう発揮するかも実力のうちなんだけどね。さて、公立中の子たち、よくやったと思う。みんなそれぞれ「合格したい」という気迫が感じられた。ひとりひとりの動機は違うだろうけれど、一致団結したムードがよかった。と言っても、これは指導者の感想で、個人レベルでは関係ない話かもしれない。できれば、中2の3学期には準2級に間に合わせたい。さらなる試練が続くのだよ、覚悟しておきたまえ。


塾内受験結果を報告しました。
学校受験でも合格者がいると思うけれど、現時点で確認できないので割愛しました。

ふりかえって、2級の3名不合格がなんとも痛い。対策が後手に回ったとしか言いようがない。弱点は明らかだったから。頭の隅でチカチカ、アラームが点滅していたのに、アクションに結びつかなかった。

もうひとつ、塾全体としては中3で英検2級に合格できる子たちの次のステージ整備(TOEICやTOEFUL)があげられる。まだ、組織だって何も動いていない。はなはだおもしろくない状況だ。

ひとつ達成すれば、かならず、新しい目標が生まれ、さまざまな課題が湧いてくる。その繰り返しでここまできた。だから、その繰り返しをこれからも続ける。その途方もない繰り返しを、進化と呼べるようになるまでには、途方もなく継続する必要がある。それは自明の理で疑う余地はない。

以上、報告終わり。