凍てつく朝

小6と中3の受験生が附属の過去問演習を開始、高校生はセンター対策。

毎年おなじみの光景のはずだ。しかし、今朝、既視感はない。生徒が全員ちがうのだから当たり前だ。いったい去年はどんな情景だったのか何も思い出せない。強く湧きあがってくるのは、合格してよかった子らを合格させられなかった無念の思いだけ。

これまで、合格のサポートをできた子よりできなかった子の方が圧倒的に多い。それでもまた今年も受験指導をしている。優勝できない監督が、毎年プロ野球のペナントレースを戦っているようなものか。

結果のみを論じることの愚かさはさておき、結果に関して恥じることのない指導の仕方を探求しているかどうか、愚直に課せられた責務を遂行しているかどうか、真摯に答案用紙にむかう子どもらの姿が問いかけてくる。

深呼吸ひとつ。

状況をきちんと認識し、正しい判断に基づいて合理的な行動をとることができますように。

無神論者が何に祈るか、誰にすがるのか。結局、自己愛か。

何でもよい。

この子らを合格させたい、それだけだ。