「先生、漫画貸してください」

　浦沢直樹のPLUTO第一巻（豪華版）

PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル

を返しに来た生徒（中２）が、第二巻を所望したけれど、あいにく、二巻はどこへいったかわからない。たぶん、本棚のどこかに埋もれている。すぐには見つけられない。たまたま、デスクの片隅にあったDVDが目に留まったので、「しゃぁない、じゃぁ、これを観ろ。名作だ」と押し付けた。「二百三高地」

二百三高地 [DVD]

後存知、日露戦争を描いた、東宝の戦争映画大作。たまたま、彼の父は中国に単身赴任していて、彼も小５・小６は彼の地にいた。旅順の二百三高地にも実際に観光旅行に行ったことがあるので、嫌がらずに持って帰った。社会の歴史の授業はちょうど日清・日露戦争のあたりだから、タイムリーな選択(?)と自画自賛したら塾屋も末期的。それは映画の楽しみ方として最低であろう。まだ、「先生、夏目雅子ってきれいですね」って彼が言ってくれたほうが嬉しい。
　英検準二級に合格したご褒美だと思って鑑賞してくれたら、それでいい。どういう感想をもとうが、それは自由。歴史的にも政治的にもバランスよく作られた映画だから、中学二年生の思慮分別があれば好き勝手に観てもらっても大丈夫。