きょうの午後

 プライベートなスケジュールが変更されて、リビングで過ごすことになった。一週間分の新聞記事のチェックと切抜きを一通り終えて、テレビ欄を見ると、なんと、カープの試合と、早稲田の試合が同時進行中ではないの。はや、一大事!さっそくオンして、リモコンのボタンをせわしなく押しながら、黒田君と斎藤君の力投を交互に見比べるという、実に贅沢な瞬間を味わった。
 また、タイミングのよいことに、早稲田対明治の試合では、0-0の均衡を破る6回の早稲田の攻撃と、その裏の明治の必死の反撃を力づくでねじ伏せるハンカチ王子の奮闘をつぶさに見ることができた。最後のフォークボールは実に見事で、それまでワン・バウンドになることが多かったから、絶対ストレート勝負と思っていただけに圧巻だった。
 初々しい少年だった斎藤君が、憂いすら感じさせる眉をひそめて、神宮のマウンドに立っている姿には、平成の「眠り狂四郎」と呼びたくなるような妖艶さが漂っていた。元広陵の上本二塁手が、あいかわらず好守、好走、好打を見せてくれたのも嬉しかった。あと2年すれば、カープにドラフト一位で指名され、東出君からセカンドのポジションを奪うに違いない。
 7回表には、久しぶりに振りつきで大学の校歌も歌い、「紺碧の空」も口ずさみ、、、などなど。カープも早稲田も勝って、ああ幸福な午後だった。