あと二日になってしまって

春期講習も残り少ない。

小5・小6・中3B・中3Fは、連続テストが佳境にさしかかっている。4月6日の試験に向けてリハーサルを繰り返している気分だ。

やればやるほど、弱点が露わになるのが総復習期のテスト演習なのだが、どれだけ緻密な間違い直しができるか、各自の裁量に負うところが大きいので、成績格差もどんどん拡大していく。ミスの少ない子は徹底した復習ができるから、よりミスが少なくなり、ミスの多い子は、いっそう消化不良に陥ることになりやすい。

連続試験は、学力完成度の高い子にとってはモチベーションを刺激してよい学習機会になるのだけれど、完成度の低い子にとってはいたずらに劣等感を増大させることになりかねない。アフターケアを上手に組まなければならない所以である。

というわけで、もうすぐ春期講習会は終わるのだけれど、そのアフターケアをどうすすめるか、塾屋はあれこれ試案をめぐらすことになる。

とにかく、焦らない、春はゆっくりと着実にステップを踏む。

できないことを嘆く前に、どうしたらできるようになるか、具体的な方策をはっきり示す。労をいとわず、時間を惜しまず、ぶれずに取り組む。あたりまえのことをあたりまえに取り組む。ただし、ちょっとした楽しみをいつも用意する。その繰り返し。

受験直前の閉塞感を思えば、春の課題はどんなに山積みでも明るい明るい、ぜーんぜん怖くない。未来は常に開放されていて、どんな夢であっても自由に思い描くことができる。

だから、君たち、どんなに村上から叱責され、罵倒されても、くじけてはいかんよ。君たちには「時間」という絶対兵器があるのだから。