冬期講習-7

冬期講習再録(毎日、同じことばっかり言っている。自戒をこめて書き留めておく)

「いいかい、難しい問題が解けないから落ちるんじゃない。誰でも解ける基本問題でしくじるから、落ちるんだ。だから、基本問題でいかにミスを防ぐか、それをテーマにテスト演習に取り組んで欲しい」

 

「意味の分からなかった単語・熟語をリストアップしろ、それから辞書を引け、辞書を引いたら、読め。意味を調べて、はい、おしまい、なんてことはするな。用例を隈なくあたれ。読んで読んで読み込め。そうした地道な努力が骨太の語彙力を養成するんだ。雑な勉強を三時間するより、丁寧な勉強を一時間しろ。確実に力がつく!」

 

「問題文を正しく読め、そして正しく理解しろ。チャラ読みするな。解こう、解こう、と焦るんじゃない。何が記述されているのか、情報を正確に把握しろ、答えを出すためには何から考えなくてはならないか、筋道をきちんとたてて、ゆっくり考えろ。闇雲に計算に走るんじゃない」

 

「想像力がいるんだよ。ここで、こういう表現をしているとき、どういう場面なのか、具体的にありありと思い描いてみろ、そうすればふさわしい表現がおのずとでてくるだろう。字面ばっかりおいかけて、思いついた単語を深く考えもしないで使うから、絶対にありえない英文を書いてしまうんだ。日本文をまず正しく理解して、場面にふさわしい表現をもっと考えろ」

 

「僕は頭が悪いからすぐ忘れる? それは違う。健康だからわすれるんだよ。忘れるのが早い? じゃぁ、覚える機会をもっとたくさん増やせばいい。覚えたいものを紙に書き出して、部屋の壁に貼れ、冷蔵庫のドアにも貼れ、トイレのドアにも貼れ。覚えたらはがして捨ててしまえ。覚えていないのに覚えた気になるな。何回も試せ、繰り返し試せ。同じプリントで構わない。徹底しろ。安易に覚えた気になるから、覚えられないんだ。時間がかかる? 当たり前だ。勉強ってのは時間がかかるもんだ。やってるうちに工夫もうまれて、上手になる。初めはとにかく時間をかけてやるしかないんだよ」

 

「一応やりました? ひととおりやりました? ふざけるな。そんなもの言い訳にすぎない。反復して、徹底して、どんな状況でも大丈夫、必ず解ける、っていう不動の自信ができるまでやって初めて、「やりました」って言えるんだよ。頭が痛くっても、お腹が痛くっても、熱があっても、絶対に解ける!って思えるまでやって、「やりました」って言えるの。とにかく、とことんやってみな」

 

「やめろ、定規なんか使わなくても、集中すれば、まっすぐな線は引ける。初めは下手でもやってるうちに上手になる。やめろ、そんな計算で筆算を使うな。暗算でできる。頭は生きているうちに使え。やめろ、消しゴムは使うな。人は消しゴムで消している間、ものを考えない。消す暇があったら、大きくバッテンをして、次のスペースでやりなおせ。ノートは贅沢に使え。詰めて書くな。余白をたっぷりとれ、余白は頭の余裕を生む。余裕はアイデアを生む。ひらめきのもとになる」

 

「点検、点検、点検。確認、確認、確認。見直し、見直し、見直し。他人の目で、自分の答案を調べるの。特に、時制!人称!単数か複数か。文の途中で大文字がでてきていないか、カンマはいるのか、いらないのか。ピリオド、クエスチョンマーク。頼むからアホな間違いはしないでくれ。君らは賢いんだから、その気になれば、いくらでもミスを減らせるはずだ。気合いだ、気合!なんとかしろ!」